介護と育児
介護と育児は、行うことは似ている。おむつを取り替え、風呂に入れてあげ、食事の世話をする。しかし、その本質は決定的に違う。それは、これから成長するわが子の姿を思い描きながら、前向きに取り組める育児と、最後の瞬間を迎えるのを前提に日々衰えていく老いた父母の世話をする介護。介護はどうしても後ろ向きになってしまう。明るい未来というものは見えてこない。これまでお世話になった親への感謝の気持ちがあったとしてもだ。前向きと思われる育児においてでさえ、育児ノイローゼとか問題を抱える人は多い。いわんや、介護においては、介護者は、耐え忍んで毎日を送っているのだろう。そしてそんななかに、育児と介護を両立せねばならない家庭もあるようだ。「育児と介護の両立を考える会」というホームページを見つけた。掲示板を少しのぞいてみたが、みなさんいろいろ大変のようだが、すごく頑張っている気がした。いくつか読んでいると、介護は大変と決めつけて、後ろ向きにしかなれなかった自分を恥じる思いが強かった。みな何とかしようと必死になられているんだ。育児放棄や虐待、老老介護による無理心中など嫌なニュースは簡単に社会面をにぎわすが、こういった会の存在や活動をもっと世の中に知らしめるべきではないかと強く感じた。